私の友達・87才のおばあさんが病気になってしまいました。
11年前にボンのベートーヴェン像の前で出会って以来,時々電話したり会ったりしてとめどなくベートーヴェンの話をする大切な友達です。
5月に電話したところ,
「私うつ病になってしまって,今誰ともお話できないの。(ガチャッ)」
とのこと。急に扉が閉められたような気がしてとてもショックでした(>_<)。
その後,ベートーヴェンの顔の絵はがきを送ったのですがお返事が無く
心配していたところ,数日前お葉書をいただき,ホッ(^^)/!
とはいえ,以前は一日中ベートーヴェンの音楽を聴いていたおばあさんが,
今は,音楽だけでなくテレビもラジオも電話で誰かと話すことさえ気持ちが受け付けず,ただ寝たり起きたりだけとのこと。
もし自分もいつの日か,親兄弟や友達,身近な人全てが亡くなり,自分の体も思うように動かなくなったとしたら・・・
自分を温かく包んでくれる心許せる人々がいないこと,行きたい場所に行けないこと,直前に調子が悪くなってせっかく買った演奏会のチケットを毎回無駄にしてしまうこと,悲しいことだらけで心が押しつぶされ,同じように病気になってしまうかもしません。
でも今の私は,時間がもったいない!!と思ってしまいます。
今まで当たり前にできていたことができなくなるのは確かにつらいことかもしれないけど,まだまだ自分の知らない別の楽しみはきっとある。せっかく今生きていて手足も動き五感も働くなら,過去に思いを馳せるすぎず,またこれからのことなんてくよくよ考えず,瞬間瞬間を楽しく生きようという気持ちでいいのでは?年を取って死を身近に感じてしまうかもしれないけど,年を取っていなくても病気や事故,災害で亡くなる人はたくさんいる。そう考えると,年に関わらず誰もが死と隣り合わせ。でもそれを意識しないで毎日を楽しく過ごす方法はいくらでもあるんじゃないかな?
おばあさんの気持ちが全然わかっていないからこんなことが言えるのかもしれませんが・・・。
何か少しでもおばあさんの気持ちが楽になるようなことができないかな・・・・・
今あれこれ考え中です。